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道徳・倫理学

  • 2020年6月1日
  • 2020年6月1日

人間は自分のためだけには生きられるほど強くない

どういう背景のもとに作られた映像なのかはわからないのですが、三島由紀夫のインタビュー動画がYoutubeに上がっていて、そこで話されている言葉が非常に面白いので、ここでも共有したいと思います。 個人的に印象に残ったところを挙げるとすれば、「人間というのは自分のためだけに生きて、自分のためだけに死んでいけるほど強くない」という言葉ですね。   人間というのは進化の過程で理性を獲得した反面、そのために […]

  • 2020年5月29日
  • 2020年5月29日

本当の悪は非生産性にある

先日、アウトレイジシリーズの映画を観た感想を書いたのだけれど、その映画のインタビューで北野武が、 「映画のキャッチコピーは『全員が悪人』というものだけれど見方を変えれば『全員が善人』なのかもしれない」 …といったことを話していて面白いことを言うなあと思いました。   例えば、ヒーローものの話とかだと、よくある物語の構成として、「善 VS. 悪」といった構図が取られるじゃないですか。 でも、翌々考え […]

  • 2020年5月25日
  • 2020年5月25日

幸福の定義とは「徳に基づく活動」である

以前に紹介した「ニコスマス倫理学」の中で語られている幸福の定義について説明していきたいと思います。    幸福には客観的な基準があるのか?   「人間にとって何が幸福なのか?」というのは、かなり難しいテーマで、中には「それは人によって違うから定義なんてできないよ」と考える人もいると思います。 しかし、アリストテレスは「決してそんなことはない」「なにか客観的な基準があるはずだ」と考え、何かしらでもっ […]

  • 2020年5月24日
  • 2020年5月25日

アリストテレスの話が面白い件について

最近、こんな本を読んでいるのですが、かなり面白いので、ぜひともみんなに読んでもらいたいです↓   「ニコマコス倫理学」なんて本を紹介されても、「なんだそれ?」「興味ないよ」なんて声が聞こえてきそうなので、簡単に説明しておくと、 この本は、かの有名な哲学者アリストテレスが「幸福とはなにか?」という誰しも関心のあるテーマを徹底的に突き詰めて考えてみた…的な内容のものです。   倫理学というのは、「いか […]