「人を動かす」のは難しい…。

 

最近、人に何かを指導するとき、

「こうすれば絶対にうまくいくのにな~」

と思うことが多々あります。

 

指示したことをやるだけで何もかも上手くいくはずなのに、どういうわけか理解してくれない…。

これは、世の中の先生だったり、人を使うような仕事をする人(管理職)の大きな悩みのタネなんだろうなと思います。

 

そして、きっと僕自身もお世話になった大人の方々から、そう思われているところがあるんでしょうね^^;

 

僕は今まで「必要な知識・ノウハウ」を提供することがイチバン価値のあることなんだと思っていたけれど、

それよりも本当に重要なのは「人を納得させる伝え方」なのかもしれない。

そんなことに、いまになってようやく気づき始めました。

 

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内容の正しさよりも文脈・背景の方が重要

 

よくよく考えてみれば、それも当然のことです。

 

例えば、家でダラダラしているだけのニートの方から、

「幸せはお金じゃ買えない」

とか言われても絶対に納得できませんよね…。

 

でも、もしマザー・テレサが目の前にいたとして、

「幸せはお金じゃ買えない」

と言われたら、きっと自分はすごく納得すると思います。

 

つまり、誰から言われるか?が、主張そのものよりも大事になるわけです。

 

 

あるいは、ただ一言「お金は大事にしろ」と言われるよりも、

「自分は昔、これだけの借金を抱えて、返済するために必死で働いて…」

みたいな話をしてもらった方が、遥かにお金を大切にする気持ちになれるわけですよね。

 

この場合は、主張そのものよりも、それを主張する背景がすごく大切になってくるのです。

 

実行してもらって始めて価値に変わる

 

人を教える以上は、ただ知識を伝えるだけでは意味がないですよね。

やっぱり、実行してもらわなければ人は変わりません。

 

それを考えると、「人に教える」というのは、

既に結論が目に見えているにも関わらず、

相手にどうやったら納得してもらえるかまで考えなきゃいけない、

というもどかしい仕事なんだな~と感じました。

 

 

デール・カーネギーの「人を動かす」とか最初に読んだときは、全然ピンとこなかったけれど、今になると本当に役立つ本だと思えるようになりました。

それは、自分の立場が変わったからでしょう。

同じ知識でも、立場や経験・その人のステージによっては理解のレベルも全く違ってくるんですよね。

 

そういうことまで考え始めると、伝える・教えるというのは、ものすごく難しいことなんだな…と。

改めて、「人を動かす」を読んで勉強してきます^^;

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