インターネット社会が登場したおかげで、起業することはとても簡単になりました。
しかし、いくら起業が簡単になったとはいえ、残念ながら失敗してしまう人がいるのも事実です。
では、起業して成功する人と失敗する人の違いは何なんでしょうか?
仕事への情熱?事業を思いつく才能?仲間を団結させるリーダーシップ?
挙げていけばキリがありませんし、もちろん、この違いを一概に断定することはできません。
しかし、僕が起業に失敗する人を観察する限り、ある”スキル”が不足していることが多いように感じます。
ということで今回は、成功する人が持っていて、失敗する人はもっていない「スキル」について話したいと思います。
この記事を読んで、そのスキルを習得すれば、あなたは起業して失敗する可能性をぐんと下げられるでしょう。
起業するなら学生のうちに販売スキルを身に着けよう!!
起業を成功させるスキルとは、いったい何でしょうか?
答えを先に言ってしまうと、正解は「販売スキル」です。
販売スキルとは、簡単に言うと、より多くのお客に、自分の商品・サービスをよりたくさん売るスキルのことですね。
では、販売力がなぜそれほどまでに重要なのでしょうか?
それについて解説していきたいと思います。
販売スキルがなければ、商品がよくても一つも売れない
販売スキルは起業するにあたって、非常に大切です。
なぜかというと、あなたが起業して、どんなに素晴らしい商品・サービスを持っていたとしても、「販売」を行わなければいつまでたっても売り上げが0のままになってしまうからですね。
素晴らしいアイデアでもって、画期的な商品やサービスを作れたら、起業を成功させられると思っている人がいます。
でも、これは間違った考え方です。
なぜなら、そんな素晴らしい商品を作れたとしても、人に魅力を伝えてたくさん売ることができなかったら全くの無意味だからです。
どんなに素晴らしい商品・サービスでも、一度利用してもらわなければその良さは決して伝わりません。
つまり、自分に販売スキルがなかったら、もうその時点で起業は失敗します。
これは逆に言うと、ゴミみたいな商品でも販売スキルが高ければ、全部売り切ることができるということです。
(もちろん、そんな詐欺のようなことはやめてくださいね^^;)
販売の重要性が少しは伝わりましたでしょうか。
販売スキルがないと下請け会社になってしまう
また、販売スキルがないばかりに、起業しても下請け会社になってしまうパターンもあります。
下請けとして働くだけなら問題ないんです。
ただ、たいていは親会社に足元を見られて無理な要求(値下げとか)をされることが多いんですよね。
本当なら無理な要求は断ればいいんですが、そうすると次の日から取引先がいなくなってしまう…。
だから、しぶしぶ承諾するしかない、ということです。
これでは、せっかく起業したのにサラリーマンと全く同じですよね^^;
むしろ、毎月決まった額の給料が振り込まれるサラリーマンのほうがマシかもしれません。
こんな事態に陥ってしまうのも、自分に「販売スキル」がないことが原因です。
販売スキルさえあれば、わざわざ一つの取引先に固執する必要がありませんからね。
条件が悪い相手なんか、こっちから断れるようになれます。
ちなみに、サラリーマンが会社の言いなりになるしかないのも、いわば自分に販売スキルがないからですね。
自分の持っている経験や能力を会社の外の人間に売ることができないから、社長や上司のいうことを聞かなければいけないわけです。
販売スキルを少しでも勉強すれば、ライバルたちを一気に追い抜くことができる
そんな大事な大事な販売ですが、実は少し勉強するだけでも、ライバルたちを一気に追い抜く実力をつけられるんです。
その理由は、販売する技術を持っている人が、日本国内にほとんどいないからです。
日本の教育は「優秀なサラリーマンを生み出すこと」を目的にしている
販売する技術を持った人間は日本にごく僅かしかいません。
そもそも、販売の重要性さえ理解している人すら滅多にいないです。
なぜかというと、日本の教育が「優秀なサラリーマンを生み出すこと」を目的にしているからですね。
そもそも日本の教育は、明治時代の「富国強兵」の考え方が基盤になっています。
これは、「与えられたこと」を正確に・素早くこなせる人間の大量生産を主眼に置いてるわけです。
国語の授業がその最たる例です。
ちょっと思い出してみてください。
国語の時間では、与えられた文章を正確に読み取る練習をたくさんしたはずです。
でも、自分の考えていることを正確に伝える授業なんて、一つもなかったですよね?
確かに、作文の授業はありました。
でも、先生から
「どんな文章構成にすれば読みやすい文章が書けるか」や
「人に面白いと感じてもらう文章の書き方」などは教えてもらえなかったはずです。
せいぜい、言葉遣いくらいや漢字の間違い訂正くらいでしたよね。
このように、僕たちを含めた日本人は、自分の考え・思いを伝えるための教育を、全くと言っていいほど受けていません。
だから、自分の意見を魅力的に伝える技術が圧倒的に不足しています。
教育された人がいないので少し勉強すれば、簡単に人を飛び越えることができる
人に商品を販売するためには、自分の意見を魅力的に伝えて、相手に同意してもらわなければいけません。
でも、ほとんどの日本人はそれが不得意です。
これだけ重要なスキルなのに、できる人がいない。
だから、人よりほんのちょっと勉強するだけで、販売において圧倒的に差をつけることができるんです。
販売スキルはマーケティングとセールス(コピーライティング)から構成される
ここまで、起業に必要不可欠な販売についてざっくりと解説しました。
ただ、おおまかに「販売スキル」といっても漠然とした感じがしてしまいますよね。
ということで、さらに細かく分解して詳しく話したいと思います。
正確には販売スキルは二つに分かれます。
「販売スキル=マーケティング+セールス(コピーライティング)」です。
あらかじめ簡単に説明しておくと、
・マーケティングとは、お客を集めること
・セールスとは、集まったお客に商品を売ること
ということになります。
つまり、販売するということは、「お客を集めて」から「商品を売る」ということになります。
ここから先は、この2つのスキルについて解説していきます。
【起業成功に必要なスキル①】マーケティング
まずは、「マーケティング」について解説します。
マーケティングとは「理想のお客を自分の目の前に並ばせる技術」
マーケティングとは何なのでしょうか?
試しに検索して調べてみると、こんな説明が出てきます↓
マーケティングとは、商品が大量かつ効率的に売れるように、市場調査・製造・輸送・保管・販売・宣伝などの全過程にわたって行う企業活動の総称。市場活動。販売戦略。
…うーん、ちょっとよくわかりませんよね^^;
ということで、もっとわかりやすい形に、僕なりに定義しなおしたいと思います。
マーケティングとは、「理想のお客を自分の目の前に並ばせる技術」です。
お客がたくさんいるほど、商品は売れやすくなる
先ほど、起業には販売が欠かせないといいました。
でも、だからといって、場所や状況を考えずにモノを売っても意味がありません。
例えば、砂漠の真ん中で一流の料理が味わえる素晴らしいレストランを作ったって意味がないですよね?
なぜなら、そんな砂漠にはお客はやってこないからです。
このように、何かを売るためには、自分の目の前にお客さんがいないと話になりません。
逆にいえば、目の前にたくさんお客さんがいる状態であれば、それだけあなたの商品が売れやすくなります。
理想のお客とは、売りたい商品を一番欲している人のこと
では、「理想のお客」とはいったいどういう意味なのでしょうか?
それは、「あなたの商品を一番欲しがってくれる人」のことです。
例えば、女性用の化粧品を売りたいのに、男性ばかりを集めても売れないですよね。
なぜなら、女装したい男性以外は女性用化粧品に興味がないからです。
でも、女性のお客さんだけをたくさん集めることができれば、きっとたくさんの化粧品が売れるでしょう。
このように、たくさんの人が集まればそれでいいかというと、決してそうではありません。
自分が売りたい商品を一番魅力的に感じる人、つまり理想のお客を集める必要があるのです。
【起業成功に必要なスキル②】セールス(コピーライティング)
次に、販売スキルのもう一つの要素である「セールス(コピーライティング)」について解説します。
セールスとは「お客に商品の購入を提案して成約する技術」
マーケティングと同様に、「セールス」についても検索して意味を調べてみました。
セールスとは、販売すること。特に、外交販売。
こちらはマーケティングと違って、ものすごくシンプルですね^^;
ただ、さきほど「販売=マーケティング+セールス」と説明したので、頭のいい人は矛盾を感じたかもしれません。
これはあくまでも、ビジネスの本質を分かりやすく解説するために、僕なりに定義しなおしたものです。
なので、実際に辞書に載っている意味とは定義が異なることをご了承ください。
でも、「セールス=販売」と考えると、お客を集める視点が抜け落ちてしまうので、「販売=マーケティング+セールス」と考えたほうがいいです。
これについても、僕なりの定義をします。
セールスとは、「お客に商品の購入を提案して成約する技術」です。
セールスと聞くと、どうしても新聞の勧誘などの「無理な売り込み」のイメージがあるかもしれませんね。
でもそうではなくて、セールスとは提案することです。
決して、売込みじゃありません。
(なので無理に売り込むのはやめてくださいよ^^;)
セールスをしないと売り上げが発生しない
さて、なぜセールスが必要なのかというと、マーケティングだけでは売り上げが発生しないからです。
復習になりますが、マーケティングとは「理想のお客ををたくさん集めること」でした。
でも、お客さんだけ集めても売り上げは発生しませんよね。
集めたお客さんに対して、商品やサービスを購入してもらえるようにセールスして初めて、収益が発生します。
考えてみれば当然のことですよね^^;
もしあなたにセールスの技術がなかったら、どれだけ多くの理想のお客を集めたところで、商品を購入してもらえません。
セールスとマーケティング、両方がそろって売り上げが発生するわけです。
コピーライティングの力がないと、商品の魅力が伝わらない
ここでもう一つ知っておいてほしいのが、「コピーライティング」です。
コピーライティングとは、簡単に言うと、「言葉の力で人の心を動かし、行動してもらう技術」のことですね。
「ライティング(Writing)」とついているので、文章を書くときにしか使えないイメージがあるかもしれません。
でも、そんなことはなくて、対面・電話・動画などあらゆるセールスで必要不可欠のスキルです。
なぜなら、相手の心を動かす文章が書けたなら、それを声に出して伝えても全く同じことだからですね。
文字の場合と同じように、対面でも動画でも相手の心を動かすことができるでしょう。
つまり、「コピーライティング」はあらゆるセールスの基本になる技術なんです。
ほぼセールス≒コピーライティングだと思ってもらって構わないでしょう。
この「コピーライティング」の技術がなければ、あなたの商品の魅力を伝えることができません。
商品を買ってもらうためには、お客の心を動かして購入意欲を起こさせなければいけませんよね。
つまり、販売にはコピーライティングの力が欠かせないというわけです。
学生が、マーケティングとセールス(コピーライティング)を資金0で習得するための3つの方法
以上で、マーケティングとセールス(コピーライティング)の大切さを解説しました。
では、その2つのスキルはどうやって身に着けることができるのでしょうか?
学生でも身に着けられるように、なるべく資金0で習得できるような方法を紹介します。
【その1】ブログ・サイトを運営してアクセスを集める
おすすめその1の方法は、ブログやサイトを運営してアクセスを集めることです。
インターネットの力を使って、マーケティングの技術を学ぶことができるわけです。
アクセスが集まるコンテンツを作っていくうちに、マーケティングが身についていく
例えば、ダイエット・美容に興味がある人や受験勉強のノウハウを発信したブログなどを作って、人に読まれることを意識して記事を書いてみてください。
人が集まってくるようなコンテンツを作ることで、マーケティングの能力が自然と身についてくるでしょう。
アクセスが集まるようになったら、広告を設置するだけでも稼げるようになりますし、結構おすすめですよ。
自分の商品やサービスをそこで売り出せば、セールスの練習にもなりますし、何よりコスト0でできるのが魅力的ですね。
うまくアクセスが集められたら、広告掲載やアフィリエイト・コンテンツ販売で起業・独立も夢じゃありません。
ネット集客は、リアルビジネスでも通用する
ちなみに、インターネット上のマーケティング・セールスができるようになると、実店舗なんかのリアルビジネスを成功させるスキルも身についてきます。
なぜなら、ブログに読者を集めることも、実店舗にお客さんを集めることも、本質的には全く同じことだからですね。
例えば、広告の出し方一つをとっても、「見込み客は今どこにいるか?」や「何に注目しているのか?」など、アクセスの集まるブログを作る考え方と全く同じです。
だから、アクセスが集まるブログを作るスキルがあれば、寂れたラーメン屋に行列を作ることも可能になるわけです。
それに、実店舗を経営するとなると固定費や利益率の問題で、大きなリスクを背負うことになってしまいます。
その一方で、ブログ・サイト運営ならいくらでも失敗できますよね^^;
だから、何度も失敗を繰り返すうちに、手っ取り早く「販売スキル」を身に着けられるんです。
【その2】NAVERまとめでアクセスを集める
ブログやサイトを作って情報発信するのは、ハードルが高いと感じる人もいるかもしれませんね。
そんな人は、「NAVERまとめ」というキュレーションサイトがあるのでそれを利用するといいでしょう。
「NAVERまとめ」とは?
「NAVER まとめ[情報をデザインする。キュレーションプラットフォーム]」
NAVERまとめ(ネイバーまとめ)は、韓国のIT企業ネイバーの子会社、LINE株式会社が運営するCGM型Webキュレーションサービスである。
様々な情報をユーザーが独自に収集して組み合わせ、ひとつのページにまとめてインターネット上に公開、アクセス数に応じてユーザーが広告収入を得られる独自のシステムを展開している。
(Wikipediaより引用)
ちなみに「キュレーション」の意味が分からない人もいると思うので解説しておきます。
IT用語としては、インターネット上の情報を収集しまとめること。または収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有することを言う
つまり、他人の書いたブログなどの既にある情報を、見やすく・わかりやすいように1つにまとめて新しいコンテンツにする、ということですね。
これは、すでにネット上にあるサイトから、情報を拾ってきてまとめるだけの作業です。
なので、文章が苦手な方でも比較的簡単にコンテンツ作りを楽しめるでしょう。
ある程度コンテンツの作り方になれてきたら、自分で文章を書いてブログを運営してみるといいと思います。
こうやって「まとめ」を作成することで、
・人がどんな情報を求めているのか?
・どんなタイトルだと反応がとりやすいのか?
・人を引き付けるコンテンツはどうやって作るのか?
といったことが分かってきます。
アクセスが集まる「まとめ」を作るうちに、自然とマーケティング・セールス(コピーライティング)の考え方が身についてくるでしょう。
「NAVERまとめ」はアクセスが集まりやすい
「NAVERまとめ」をオススメする理由はもう一つあります。
それは、「自分でブログを運営するよりも圧倒的にアクセスが集まりやすい」ということです。
なぜアクセスが集まりやすいのかというと、すでに「NAVERまとめ」というサイト自身が、ものすごいアクセス数を持っているからですね。
だから、初心者でも「まとめ」を投稿するだけで、NAVERまとめにやってきた人たちの目に留まって、自分の記事も読んでもらいやすいです。
自分でブログを運営するとなると、最初は誰もそのブログを知らない状態から始まります。
なので、記事を投稿しても反応が得られず、挫折しやすいんですよね^^;
「NAVERまとめ」ならアクセスが集まりやすいので、挫折しにくいんじゃないかと思います。
アクセス数に応じて報酬も支払われるようになっている
ちなみに、「NAVERまとめ」もアクセス数に応じて報酬が支払われるようになっています。
だから、うまくアクセスを集めることができたら、多少のお小遣い稼ぎにはなるかもしれませんね。
ただ、アクセスが集まりやすい分、”Google Adsense”(Googleが提供する広告配信サービス)よりも報酬は低めに設定されています。
【その3】インターンシップで営業をやってみる
学生であれば、インターンシップで営業をさせてもらうのも一つの方法です。
僕は体験したことがないのですが、最近のインターンシップでは、一定期間の研修をした後に営業現場に同行させてもらえる企業も存在するらしいですね。
実際に営業してみると、「どうすれば顧客が獲得できるか」とか「交渉の仕方」などたくさん発見することがあると思います。
とくにベンチャー起業に行ってみると、経営者との距離が近いため、起業ついてのイメージが持ちやすいでしょう。
将来、従業員を雇って起業したい人は、試しに一度働かせてもらうといいかもしれませんね。
【まとめ】マーケティングとセールスの技術があれば、起業は成功させられる
以上まとめると、起業に欠かせないスキルとは「販売スキル」のことでした。
そして、その販売スキルは、
- マーケティング
- セールス(コピーライティング)
で構成されています。
マーケティングとセールスのスキルがあれば、どんなものでも売れるようになるので、起業に失敗することはまずありえません。
もっと言えば、お金に困ることが一生なくなるでしょう。
大半の起業家は、商品やサービスの向上に時間を使ってしまいがちですが、これは間違ってます。
起業したら、まずは販売に力を入れるようにしてください。
なぜなら、どんな商品・サービスでも買うかどうか決めるのは、「お客さん」だからです。
商品がなくてもお客がいれば起業に成功できます。
でも、どんなに素晴らしい商品があってもお客がいなければ、起業は必ず失敗してしまいますからね。
起業したいなら、まずはマーケティングとセールスを身に着けて、販売することを覚えましょう。