どんなことでも構わないのですが、なにか目標を立てて、それを達成するまでには、大きく3つの壁を超える必要があると思っています。
それは、具体的には、
- 資源(活動するために必要なもの)
- 活動(成果を上げるために行うこと)
- 成果(目標達成に直接関わるもの)
という3つの壁になります。
この3つを上から順番にクリアしていかないと、途中で必ず挫折してしまう…というのが、僕がこれまでの経験で学んだことになります。
で、今回の話で特に注目したいのが「資源」の壁です。
僕は、目標達成のプロセスにおいて、イチバン忘れられやすい存在が「資源」だと思うんですよね。
人によっては「存在すら知らなかった」なんて場合もありえます。
というのも、ここの「資源」というのは、ただ単に「お金」や「時間」だけを指すのではなく、活動を行うにあたっての「精神状態」や「身体の健康状態」までも含めるからです。
いわゆる、「こころ」と「からだ」というやつですね。
もしかすると、中には「精神や健康は活動と関係ないでしょ」というふうに考える人もいるかもしれません(かなり少ないとは思いますが)。
でも、そんなことはありません。
こころ・からだの状態は、めちゃくちゃ関係があります。
僕はむしろ、お金・時間よりも、こころ・からだのほうが資源として重要なんじゃないかと思っているくらいです。
というのも、こころとからだが整っていないと、そもそも活動することができないからです。
極端な例かもしれませんが、お酒を飲んで酔っ払った状態や、「虫歯がズキズキ痛む」という状況を考えてみてください。
そんな健康状態では、まともに活動なんてできませんよね。
あるいは、「とても腹立たしいことがあったイライラする」とか「とても嫌なことがあって悲しい気持ちになっている」といった精神状態では、目の前のことに集中して取り組むなんてできないでしょう。
僕が言いたいのは、そういうことです。
よく「やらなきゃいけないのはわかっているのですが、どうしてもダラダラしてしまって、行動を継続することができません」と悩んでいる人を見かけます。
そういう人に僕が言いたいのは、「まずはこころを落ち着けて、からだを健康に保つことから始めましょう」ということです。
というのも、さっきの例からもわかるように、こころ・からだが整っていないと、そもそも「よし活動しよう!」という気にすらなれないからです。
かの有名な哲学者アリストテレスは、人間の抑制のなさの原因の一つとして「知識があっても正常な判断ができない状態にあること」を挙げました。
これはつまり、頭で考えて「やらなきゃいけない」と理解しているだけでは、行動に移せないということを言っているんですね。
人間は、心と身体の土台が整っていなければ、どれだけ頭でわかっていても、ついつい現実逃避してしまうものなんです。
だから、「わかっていてもできない」という人は、一度じっくり心を落ち着ける時間を習慣的に作ってみてはどうでしょうか。
散歩・筋トレ・瞑想などなど、感情をリセットしてスッとさせることができれば、方法はどんなものでも構いません。
心が乱れたまま1日8時間働くよりも、1日4時間を心を落ち着ける活動につかって、残りの4時間を働くことに費やしたほうが、僕は成果が出るんじゃないかと思っています。
というわけで、成功するための第1段階である「資源の壁」について話しました。
「目標を立てても、そもそも行動できずに挫折してしまう…」という人は、まずは心と身体を整える習慣からスタートしてください。
ここがカチッと定まれば、後のことは自然と上手くいくと思います。