世の中のたいていのことって、結果につながらない努力から始めていかないと、上手くいかないようになっているんじゃないか?…と、昨日ふと思いました。
つまり、みんな結果につながる努力から始めようとしがちだけど、それでは上手くいかなくて、結果につながらない努力から始めることが、遠回りのように見えて、実は成功の近道であるということです。
例えば、筋トレ。
最初から結果を出そうと、方法をあれこれ考えてばかりで、いつまで経ってもトレーニングを始めない人がいます。
でも最初は、ある程度の情報を調べたら、見様見真似でとにかくやってみる。
たしかにそれは、素人が見様見真似でやっているので、正直、間違いだらけの効率の悪いトレーニング方法なんだと思います。
ただ、それでも、そうやって実際にやってみると、なんとなく勝手がわかってくるんですよね。
少なくとも、頭で考えてばかりではわからなかったことが、実践を通して理解できるようになってくるわけです。
つまり、最初から結果につながる努力をしようとするから挫折しやすいわけで、まずは結果につながらない努力でもやってみること。
そして、そこからより上手な方法へと、少しずつステップアップしていけばいいのです。
もう一つ例を挙げるなら、これはお仕事でも同じだと思うんです。
新人には、たいていの場合、やりがいのある大きな仕事というものは任されたりしません。
最初は、やりがいの少ない、言ってしまえば誰でもできるような小さな仕事から始まります。
でも、それをコツコツやっていかないと、いつまで経っても信頼を得ることはできませんし、信頼を得られないと大きな仕事を任せてもらうこともできないわけです。
だから、小さなことだと馬鹿にして文句を言わず、それをコツコツ丁寧にこなしていけるようになって初めて、次の大きな仕事に取り組めるようになるんですね。
そんなわけで、結果につながらないことを承知の上で、その努力をコツコツ積み重ねられた人だけが、結果につながる努力をやるステージへ進むことを許される…ということが言いたいのでした。
よくよく考えてみれば、最初から結果につながる努力ができるなら、誰も途中で挫折なんかしませんよね。
やればやるほど結果が出るわけですからドロップアウトするわけがありません。
でも、それができないから、みんな途中で諦めてしまうわけです。
なので最初は、結果につながらない努力でもいいので、コツコツ積み上げていきましょう。
そうすれば、それがいずれは結果につながる努力へと変化していきます。
こういう心構えがあるだけで挫折する確率は、かなり低くなるんじゃないかな?って思いました。