正しい妥協は結果につながる

僕を含めて「あれこれ調べているんだけど迷ってしまって行動できない」という人は多いんじゃないでしょうか。

で、実はこれって「正しく妥協できないこと」に原因があると思っています。

「100%の完全に正しい答えしか受け入れられない」とか、「少しくらい間違っていても妥協して、とりあえずやってみる」ということができないんですね。

「妥協」というとネガティブな響きがありますが、正しい妥協は結果を出すために必要なものです。

極端な例を上げれば、目標達成するために、いまの快適な時間を捨てて努力することに費やすのも、いってみれば妥協だと言えるでしょう。

というのも、全く妥協しないのであれば「いまのまま自分を何も変えずに結果を出したい」という話になってきますから。

だから、正しい妥協は必要なんです。

ダメなのは「間違った妥協」です。

間違った妥協というのは、目的や本来の意図を台無しにするようなもののことを言います。

書類を電子化しているのに、ハンコを押さなくちゃいけないので、印刷して押印してからスキャンし直す…みたいな。

コスト削減のための電子化のはずなのに、余計に手間が掛かってしまっているわけですから、これは間違った妥協になります。

これとは違って、正しい妥協というのは、結果に繋がるものなんですね。

例えば、90%の効率で妥協して10時間働けば、9の仕事量が得られるとします。

妥協せずに95%の効率まで高めたとしても、そのために働く時間が5時間になってしまったら、4.75の仕事量になってしまうわけです。

つまり、妥協しなかったために得られる結果が小さくなってしまったわけです。

もちろん、自分の技術や作品を完璧に近づけていく努力は必要です。

ただ、僕らはあくまで全体を見なくちゃいけないと思うんです。

副菜を完璧したところで、メインディッシュが残念だったら、やはり評価はマイナスになってしまうでしょう。

だから、局所的なところを最適化させるよりも、全体を最適化させなくちゃいけないのです。

それに頭で考えているよりも、実践していくほうが学べることは大きかったりします。

だから、「少し間違っているかもしれないけど大まかな方向性としては正しいだろう」というところまで持っていけたら勇気を出して実行すること。

まあ、とはいえ妥協できないタイプの人は「実行しても間違っていたらどうしよう」と、ついつい考え込んでしまうかもしれません。

でも、そんな人に言いたいのは「完全に正しくて100%損しないという投資があるか?」という話ですよね。

そんなの絶対に詐欺じゃないですか。

リスクを背負うからこそ利益が出るわけで、ゼロリスクで儲かるものなんてあるわけがありません。

僕らにできるのは、リスクを背負って挑戦することであり、もし失敗しても大丈夫なように準備しておくことです。

間違っても「絶対に正しくて100%損しないようにしよう」なんて考えちゃいけません。

ということで、「正しい妥協は結果につながる」という話でした。

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