ほぼ日刊イトイ新聞に萩本欽一さんの回があって、「本当に面白いし勉強になるなあ」と思って読んでいたので、今回はその話をしようと思います。
僕が特に面白いと思ったのがこちらの部分です。目標を達成する上で非常に参考になります。
それが確かだと思ってやっていたわけではないです。「そうじゃないかな?」と思って方針を言うことが最初ですよね。
で、やってみるっていう……。
それは、必ず、100%ぐらい失敗しますね。
そこで言ってることは、すべてまちがいです。
(中略)
ただ、そのまちがいを言ったことを、チャップリンと同じです、言ってしまったことを、失敗に終わらせないためには、どうすればいいのか、と……。
ここを、辛抱するというか、ここを、ふんばる。言ったことが正しい、というところへ持っていくという。
(中略)
だって、心の中じゃ、「言わなきゃよかった」といつも思っていたから……。でも、その帳尻を合わせにいくんですよね。
「100メートルを、ぼくは10秒で走れるよ。こういう努力の方法は、あると思う」
「じゃ、あんた、走ってみて!」
「え?」
走ったら、12秒なの。
「これは、どうして12秒になっちゃうかというとですね……」
そこから、はじまるんです。
「この2秒の理由は……足が短いからです。足を長くする方法があって、それは……」
そうやって、いろいろしゃべって、かたちにしていくんです。
ぼくのしたことは、うまく帳尻を合わせたことなんだから、「数字の取りかたは?」と言われると、説明はできないんです。
言ってみれば、行き当たりばったりです。思いっきり、バターン!とぶつかってね、「いて!」とだけは、言わないままやる。
ほぼ日刊イトイ新聞 – 欽ちゃん! 5:失敗の法則 https://www.1101.com/kinchan2004/2004-09-10.html
目標を達成するためには、まず仮説を立てるところから始めなくちゃいけません。
ただ、どんなに立派に見える仮説も、実行してみれば必ず問題にぶち当たります。
というのも、生身の人間が頭の中で考えたものですから、現実に起きるすべての問題を考慮できるわけがありません。
じゃあ、だからといって「今回は想定外の事態が起きたから仕方ない」なんて言っていたら、いつまで経っても目標なんて達成できませんよね。
なので、その想定外の問題をちゃんと対処していかなくちゃいけないんです。
それを萩本さんは「帳尻を合わせにいく」と仰っているのだと思います。
たぶん、だいたいの人は、目標達成というものに対して「上手くいく仮説を立てる頭の良さが大切だ」と考えているのでしょうが、それ以上にこの「帳尻を合わせようとする姿勢」のほうが大切なんだと僕は思いました。
あと、これは余談かもしれませんが、目標を立てて努力する過程というのは、旅行するのと似てるような気がします。
旅行って計画を立てるのは楽しいじゃないですか。
「あれを観てみよう」「こっちに行ってみよう」とか頭の中で計画を練っているときはワクワクします。
でも、いざ実行するとなると、本当に面倒くさいんですよね。。
旅行前日の準備なんかしていると、「なんで行こうと思ったんだろう」と後悔するし、「もうやめちゃおうかな」とまで考えたりしてしまいます^^;
ただ、その面倒くささを乗り越えさえすれば、なんだかんだで楽しいんですよね。
あとから振り返れば「やっぱり行ってよかったな」ってなるわけです。
で、話を戻すと、こういう心理的な変化というのは、目標に向かって努力することでも同じだと思うんです。
理屈で考えれば「達成しなくてもいい理由」をいくらでも挙げることができます。
でも、そのたくさんの言い訳を頭の中から締め出して、やるべきことを終わらせてしまえば、あとで必ず「やっぱりやってよかった」ってなるわけですよね。
だから、自分の頭が作った言い訳に騙されないように、目標達成すべき理由を大切にしていかなくちゃなって、いつも思います。