体癖論による自己分析

相手の気持ちや性格を理解する上で、体癖論を知っていたおかげで助けられた経験が何度かあったので、今日はその話をしようと思います。

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そもそも体癖論とは?

人間分類のためのタイプ論です。

分かりやすく言えば、血液型占いみたいなものなのですが、性格・考え方のクセだけでなく、顔つき・体つきなどの身体的な要素も含めたものであり、かつ整体の指導者が開発した臨床経験に基づく理論をなので、血液型占いと比べてより広範囲に精度良く扱い安い理論になっています。

人間には腰椎が5つあるのですが、人によって動きの中心となる腰椎が異なっているそうです。

で、その動きの中心となる腰椎によって、体つきはもちろん、性格や趣味嗜好に特徴が出るらしく、つまりここで5パターンの人間に分かれるということですね。

また、整体ではエネルギーが溜まりやすい気質(陽)と発散しやすい気質(陰)の2つがあるそうで、さっきの5パターンとこちらの2パターンで掛け合わせて10種類の型へ分類できるようになる…というの体癖論のざっくりとした紹介です。

ちなみに、どんな理論にも共通するように、この10種類の型に当てはまらない例外(11種・12種)というのも存在します。

興味のある方はぜひこちらの本を読んでみてください。最後のほうに少しですが体癖論をわかりやすい簡潔にまとめてくれています。

で、さすがに10種類全部は紹介できないので、以下で僕の体癖だけ紹介してみたいと思います。

上下1種(頭脳・陽タイプ)

まずは僕の中で最も支配的な体癖である上下1種の紹介です。

身体的な特徴

首が長く太く、上下に直線的な体型をしています。

頭にエネルギーが溜まりやすく、疲れが首に出やすい体質で、ほおづえをつきたくなるのも特徴です。

その疲れを回復させるため、長時間の睡眠が必要なタイプになります。

内面的な特徴

以下、引用。

頭脳(陽)タイプ=1種は、いわゆる「男性は理屈っぽい」とされる部分、つまり言語・論理中心で世界をとらえることを好む人たちです。キーワードは「地味」。そのイメージを動物にたとえると、キリンやゾウ。大きく、ゆったりと歩く感じです。顔は長くて、大きめ。首はしっかりしています。誰の話にも鷹揚に耳を傾け、感情的にならず、それなりに存在感があるけれど地味な人。平等で、いつも落ち着いていて、理性的、かつ品が良い。

ただし、悪い方に出ると、これしか正しいものはないという、教条主義に陥ってしましがちです。理念的になりすぎて妥協ができず、融通が効きません。また、普段からあまり行動的ではないのですが、危機的な状況になると、さらに動けなくなってしまいます。論理的思考の人なので、直観力に欠け、緊急時の即決即断ができないからです。したがって急場のときにはあまり頼りになりません。現実から少し距離をとったところからものごとにアプローチすると、最も実力を発揮します。

どちらかというと、官僚に向くが政治家には向かないタイプといえます。

名越康文.〈新版〉自分を支える心の技法(小学館新書)(Kindleの位置No.1831-1837).株式会社小学館.Kindle版.

非常に当てはまってますね。

理屈で考えることが得意ですが、それが裏目に出ると「理屈が通らないから…」と頑固になってしまうタイプです。

あと、僕は非常に目立つのが苦手なのですが、それについても触れられています。

ねじれ8種(闘争・陰タイプ)

上下1種に引き続き、僕のもう一つの体癖である ”ねじれ8種”について紹介します。

身体的な特徴

ねじる動きが得意で、手首や足首が柔らかいです。

座っていると自然と身体がねじれてきます。字を書くときも斜めになる傾向があります。

腎臓に疲れが出やすく、湿気が苦手なタイプです。

また汗をたくさんかくか、全くかかない人の両極端になりやすいそうです。

内面的な特徴

以下、引用。

〈8種闘争(陰)タイプ〉闘争(陰)タイプ=8種は、守りに強く、地道にコツコツ努力を重ねるタイプです。キーワードは「守りたい」と「負けるまい」。動物にたとえるとゴリラ。キングコングなどは凶暴に見えますが、ゴリラというのはじつは、みんなが幸せでいるかどうかいつもまわりを気にして、仲間を守ろうとしているのです。そんな、攻めより守りのイメージです。

体型は7種と同じようにがっちりしていますが、7種に比べると少し丸みを帯びて地味な感じがします。喧嘩が強いのも7種と同様ですが、8種はどちらかというと攻めるより守りに強いタイプです。怪獣でいうとゴジラが7種で、ガメラが8種。どちらも怪獣界の大ヒーローですが、ゴジラは切れやすく、怒ると敵味方なく攻撃し、いつでも戦闘モードにいるイメージ。8種のガメラは、弱いものを守ろうとして戦います。ガメラのモチーフになっているカメ自体が守りに強いイメージで、形も丸みを帯びています。

また、7種の人が一番になりたがるのに対して、8種の人は一番になるのは荷が重いと感じます。一番よりも、二番がいい。リーダーとして一番になることを求められても、ついひるんでしまうようなところがあります。「勝ちたい」よりも「負けるまい」という気持ちが強いのも、8種の特徴です。試合によく勝つスポーツ選手でも、本人にしたら、勝ちたいばかりではなく、負けたくないという意識の人も多くいます。一般的にはゴルフのうまい人に8種が多く、野球でも下半身がしっかりしていないといけない投手や捕手に8種が多いようです。

名越康文.〈新版〉自分を支える心の技法(小学館新書)(Kindleの位置No.1952-1967).株式会社小学館.Kindle版.

こちらも非常に当てはまりますね。

上下一種と同じで「地味なかんじ」というキーワードが出てきています。

「一番になるのは荷が重い」「でも負けたくない」というのは、すごく思い当たるフシがあります。

決して目立とうなんて考えてないけれど、頭の中でライバルを勝手に作って、その人に負けないよう自分一人で地道にコソコソ頑張る…なんてことは結構あります。

まとめ

ということで、ものすごくざっくりとですが、体癖論による自己分析を行ってみました。

成果を上げるためには、自分の強みを活かし、弱みを目立たなくすることが大切なわけですが、こういう強み・弱みというのは、自分だけだとなかなか気づけものです。

なので、体癖論を上手く利用して、自分への理解を深めるといいのではないでしょうか。

あと、他人の体癖がわかるようになると、コミュニケーションも円滑に進むので、そういう意味でもおすすめです。

上で紹介したもの以外に、体癖論を作った野口晴哉さんの著書もあります。興味のある人はぜひ読んでみるといいと思います。

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