ドラッカーの本は万人が一度は読んでみるべき傑作

  • 2020年10月17日
  • 2020年10月17日
  • 書籍

最近、僕はドラッカーの本を読んでいるのですが、ページを捲るたびに「こんなすごい人が存在したんだなあ…」と、つくづく感心させられるんですよね。

もう、あまりにも面白いので、ドラッカーの著作を全部読もうと思い、「ドラッカー名著集」を第1巻から順番に読んでいってます。

ちなみに現在、第6巻の「創造する経営者」というところまで読み進めました。

まあ、一度じゃ絶対に身につかないので、これから何度も読み返すことになるでしょう。

 

で、僕を含めて「ビジネスってなんだかよくわからない」という人は、ぜひドラッカーを読んだほうがいいと思うんですよね。

とはいえ、本を読むこと、特に「硬めの文章を読むこと」が苦手な人には、正直言うと、あまり楽しいものではないかもしれませんが、そうでない限りは、ぜひ一度でいいので読んでみてほしいと思います。

面白くて、なおかつ役に立つという魔法のような本になってます。

 

もし「なにから読んでいいかわからない」という人がいたら、まずは「プロフェッショナルの条件」という作品から読み始めるといいです。

これは、組織とかマネジメントとか経営に興味がない人でも楽しめる、万人におすすめできる作品になってますので。

 

 

ちなみに、僕が最初にドラッカーを知ったのも、この本がきっかけです。

それまでは「なんか名前は聞いたことがあるなあ」くらいの印象しかありませんでした。

著者紹介のところには、よく「ドラッカーはマネジメントの父と呼ばれている」とか書かれていたりするのですが、「自分には部下なんていないし…」ということで、別に読もうとも思いませんでした。

ただ、あるとき、知り合いから紹介されることがあって、それで試しに読んでみたら、これがビックリするくらい面白かったんですよね。

 

僕なりにドラッカーの素晴らしさを挙げるとするなら、それは「体系的に問題を取り扱ってくれている」という点になるでしょう。

というのも、世に出回っている本って、問題の一側面だけを取り扱っているに過ぎないものがほとんどなんですよね。

上手くいえないのですが、それは医学で言うところの「関節の構造だけを詳しくまとめた本」みたいなかんじです。

 

でも、もし自分が医者だったとしたら、関節だけよりも、身体全体を扱ってくれたほうが、絶対にありがたいじゃないですか。

たとえ、自分が関節専門の医者だったとしても、人間を診る以上、身体全体の知識をつけてからじゃないと、専門知識を活かすことはできませんよね。

だから、関節だけにひたすら詳しくなるよりは、関節の知識が少しだとしても、身体全体について理解を深めたほうが、患者さんにとっての良いお医者さんになれると思うんです。

 

で、これはビジネスとか経営でも同じだと思うんですよ。

ウェブサイトの改善方法とか、SNSの運用とか、コピーライティングとか、そういうWebマーケティング的な知識をまとめた本は、世の中にたくさん出回っています。

でも、僕からすると「それって何なんだろう?」ってことなんですよね^^;

もちろん、それらの知識を学び、活用することによって、お客さんが集まったり、商品が売れたりするので、役に立つ素晴らしいものであることには変わりありません。

ただ、僕からすると、それらは「関節だけ」「肝臓だけ」「食道だけ」を扱っているようなもので、全体からの関連性が一向に見えてこないわけです。

でも、ドラッカーは、そういった僕の疑問をすかしたりせず、ちゃんと正面から取り上げてくれるのです。

そういう本は、いまの僕が知りうる限り、ドラッカーの著作だけです。

 

ちなみに、「体系的に問題を扱う」ということは、全体から俯瞰して見るということなので、どうしても細部について語ることはできなくなってしまいます。

だから、そこが気に入らないという人もいるかもしれません。

でも、僕からすると、まず最初に全体を抑えない限り、細部を語っても意味がないと思うんですよね。「木を見て森を見ず」になってしまいますから。

 

それに、その細部というのは、時代によって激しく変化していきます。

なので、追求すべきは、ドラッカーの著作に書かれているような、時代に左右されない原理・原則だと思うんですよね。

50年以上も前に書かれたはずのドラッカーの言葉が一向に古びないのは、きっとそういう理由からなのでしょう。

 

ドラッカーの本は万人が一度は読んでみるべき傑作だと思います。

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