「結果を出せる人と出せない人の違いはどこにあるのか?」というのは、誰しも関心のあるテーマだろうし、そういうことを僕も長い間ずっと考えてきたわけですが、僕が思うイチバン大きな違いが「目標から逆算して行動しているか?」ということです。
これはすごく当たり前のことなんだけれど、かくいう僕自身、最近になるまで実践できていませんでした(もしかすると今も正しく理解できてないのかもしれませんが…)。
みんな、いつもと同じことを繰り返しているだけか、いつもと同じことを早くたくさんやろうとしているだけなんですよね。
そうやって、とりあえず一生懸命頑張れば、そこそこ結果が出て上手く行ってくれそうな気がするけれど、それが目標達成と関係のある努力でない限り、決して成果には結びつきません。
でも反対に、ちゃんと目標を見据えて行動している限り、どれだけ遠回りしたとしても、目標へは一歩ずつ必ず近づいていっているわけですから、あとは達成するのは時間の問題ということになります。
じゃあ、なんでこんな当たり前のことをみんなやってないのか?
それにはいくつか理由があると思っています。
まず第一に「逆算することの重要性を理解していない」ということ。
さっきも言ったように、「とりあえず頑張れば成功するだろう」という感覚でいるから、特になにを考えるわけでもなく、同じことばかりずっと繰り返しているわけです。
で、第二の理由が「過去を振り返る習慣がない」ということです。
自分がやったことがちゃんと成果に結びついているのか、ちゃんと記録をとって数字で判断する習慣がある人なら、「自分は同じことを繰り返しているだけ」ということに気づくはずです。
そして、そこから「じゃあどうやったら上手くいくか?」ということに関心が向いて、ちゃんと目標から逆算しなくちゃダメだとわかると思うんですよね。
でも、ほとんどの人は、自分の過去を正しく分析するという習慣がないので、なんとなく同じことをずっと繰り返してしまうのです。
最後に、第三の理由が「特に目標がない」というものです。
当たり前ですが、逆算というのは、目標があって初めて成り立つことです。
よって、目標がなければ逆算もできません。
例えば、僕らは漠然と「幸せになりたいなあ」と考えていますが、それを達成可能な目標として具体的に設定することがありません。
なので、自分がどうすればいいのかわからないし、いまやっていることが自分の理想に対しての正しい努力なのか判断できないんですよね。
そうして、結局、周りの意見に流され、みんなと同じことをやって、なんとなくで人生が過ぎ去っていくのです。。
だから、やっぱり目標って大事です。
例えば、陸上競技なんかで、一人が新記録を出すと、他の人も次々と新記録を出すことがあるじゃないですか。
100mを9秒台で走る人が一人出てくると、そこに続く人がどんどん現れたりしますよね。
で、なんでこういうことが起きるのか?というと、それは「達成すべき目標ができたから」だと思うんですよ。
一人が100mを9秒台で走ると、いままで不可能だと思っていたことが「やればできるんだ」という認識に変わり、それが達成すべき目標として設定されるわけです。
そして、達成すべき目標が設定されたら、あとは逆算して行動するだけであり、達成されるのは時間の問題になる…というわけですね。
まあ、とはいえ、こういう話をすると「自分は別に将来の夢とかないんだよなあ…」みたいに思い悩む人もいるかもしれません。
ただ、僕としては「将来の夢」というものは、別になくていいと思います。
必要なのは「目標」であって「将来の夢」ではありません。
というのも、たいていの人の将来の夢って、現実逃避したいだけのものだったりしますから。
それを無理やり作ったところで、成果に結びつくわけでもありませんし。
なので、「将来の夢」みたいな、そんな大それたことじゃなくていいから、まずは「こんなことやってみたいな」という目標を立てること、そして、それを元に逆算して行動することが大事なんだと思います。