好き嫌いは「出会いかた」に大きく左右される

引っ込み思案で内向的で、外で遊ぶよりも家の中でゲームをしていたいタイプだった僕にとって、運動することは、あまり楽しいものではありませんでした。

特に苦手だったのが「走ること」です。

小・中・高の体育の授業では、冬の寒い日の早朝から無理やり走らされるのですから、嫌いになるのも仕方ないでしょう。

まあ、それでも「人よりも足が早い」とかであれば、まだ救いがあるのでしょうが、案の定、マラソン大会の順位も、いつも後ろから数えたほうが早いくらいだったんですよね。

というか、そもそも運動嫌いなせいで、体力がありませんでした。

 

でも、そんな自分が最近、朝から公園まで行って、自発的に走ってるんですよね。

きっと昔の自分が知ったら驚くと思います。

 

では、なぜ走るようになったのか?

その経緯を簡単に説明すると、そもそも僕は、半年前くらいから運動不足を解消するため、朝から定期的に散歩していたんですよね。

ただ、やっぱり歩いてばかりだと退屈してきます。

最初は、音楽やオーディオブックを聴いたりしていたのですが、そういう工夫もずっと続けていれば、流石に限界がやってくるんですよね。

それで「どうしたものかな…」なんて考えていた折、ふと頭の中に浮かんだのが「走ったら気持ちがいいんじゃないか」という考えでした。

 

で、実際に走ってみると、すごい気持ちがいいんですよね。

走っている最中はもちろん苦しいのですが、走り終わった後はスカッとしますし、なんか、日頃の生活で溜まるストレスというか、憑き物みたいなのが一気に落とされるようなかんじがします。

距離を決められるとか、制限時間を設けられることもなく、自分の走りたい距離を自分のペースで走るって、こんなにも楽しいものだとは思いませんでした。

 

あと、なにより驚いたのは、自分の体力の変化です。

同じ距離を走るのでも、1週間前のときよりラクに感じるわけで、体力の伸びが手に取るように感じられて面白いんですよ。

自分で言うのもなんですが、これが若いということなのかもしれません^^;

ちなみに、これについては、去年ロードバイクで一生懸命に山を登ったりして鍛えていたので、そのときの努力が影響しているのかもしれません。

なんか、そういうのを「マッスルメモリー」とかって言いますよね。

 

とにかく話を戻すと、あれだけ走ることが嫌いだった僕が、いまでは走ることを楽しんでいるということが言いたいわけです。

人から指示されて取り組んだマラソンは、どうしても好きになれず、なるべく避けようとしてきたわけですが、それが自発的に取り組むだけで、これほどまでに違った印象を受けるんだなあ…と。

 

だから、いま苦手に感じるものというのは、それ自体がダメなんじゃなくて「最初の出会い方が悪かっただけ」ということが往々にしてあるのでしょう。

逆に、いま好きだと感じるものについても、ただ出会い方が良かっただけで、ほんの少しタイミングや状況が異なれば嫌いになっていたのかもしれません。

僕は、他にも「目立つこと」「集団の中で仲良くやってくこと」といったことが苦手なのですが、そういうことも工夫次第ではまだまだ好きになる余地が残されているのかもしれないなあ…って思いました。

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