ネガティブな感情でも楽しむことはできる

悩みというのは、誰しも大なり小なり抱えているものだと思うのですが、あれこれ考え込んでしまって、行動できないという人にぜひ読んでもらいたいのが、こちらの本です↓

 

 

この本の中で一貫して語られていることが、「ネガティブな感情を避けようとするから悩みが生まれる」ということなんですね。

例えば、「彼女がほしくて悩んでいる」という人がいたとしましょう。

この場合、まずは彼女の候補になるような人たちと出会うことから始めなければいけないのですが、悩んでいる人にとっては、そんなこと十分承知しているんですよね。

「出会いの場にいかなければならない」というのは百も承知なんだけれど、それを行動に移せないんです。

 

じゃあ、なぜ理解しているのに行動できないのか?

それは「連絡先を交換する」とか「デートに誘う」というとき、「断られたらどうしよう」という恐怖があるからですよね。

ただ、ここで肝心なのが「恐怖を感じることは決して悪いことではない」ということです。

ダメなのは、「恐怖を感じないようにする」ということなんです。

 

好きな人をデートに誘って断られたら、そりゃもちろんショックで悲しいでしょう。

でも、それだけなんですよね。

こう言っては元も子もないのですが、ショックで悲しいだけで他には何も起きないんです。

振られたからといって、怪我をするわけでもありませんし、罰金を取られるわけでもありませんし、社会的な制裁を受けるわけでもありません。

まあ、その人との関係は終わってしまうかもしれませんが、あとは自分が悲しくなるだけでおしまいです。

 

で、行動できない人っていうのは、こういう事実をどうしても受け入れられないんですよね。

「振られるのはみっともないことだから絶対にあってはならない」とか考えて、そのときの悲しい感情については蓋をして、なるべく触れないようにするのです。

そして、そうやって悲しい感情を避けようとするから、いつまで経っても悩んで行動できないんですね。

だから、大切なのは「振られたらどうなるか?」ということを想像して、そのときに湧いてくる悲しさとか辛さの感情をしっかり身体で受け止めることなんです。

ネガティブな感情を避けるのではなく、しっかり味わうようにすることで、はじめて人は悩みにとらわれず前進していけるようになるんです。

 

僕らは大人になるにつれて、コーヒーの苦味やビールの苦味などを楽しめるようになるわけですが、「悲しい」とか「辛い」という感情についても、これと同じように訓練次第で楽しめるようになると思うんですよ。

そして、そのためには「自分は苦いものがダメだから…」なんて言って避け続けるのではなくて、最初は少しずつでいいから、感情を味わうようにして訓練していかなきゃいけません。

紹介した本の中では、そのネガティブな感情を味わえるようになるためのワークがあって、それを順番にこなしていくことで悩みが解決できるようになっています。

僕の話をすると、失敗したり、人前で目立ったりすることに強い抵抗を感じるので、そういう感情を受け止められるように、この本のワークを通して訓練していきたいと思います。

sponsored link