とある有名な俳優さんが亡くなったことで話題になっていますね。
死因としては、どうやら自殺ではないかとのことですが、こういう話を聞くたびに痛ましいというか、なんというか、残念だなあって気持ちになってしまいます。
とはいえ、「どんなものでもいい面と悪い面がある」とか、「すべてのことには意味がある」なんて言葉があるのも事実ですから、
今回は、この「死にたい気持ち」の肯定的な側面を僕なりに考えてみようと思いました。
で、ひとつ思い当たるのは、「死にたい」という気持ちは、「生まれ変わって新しい自分になろう」というところからやってくるんじゃないか、ということです。
これまでの自分とは違う、新しい生き方が必要になってきたのだけれど、ただ自分を変えるのは苦しいことなので、「死にたい」という気持ちになってしまうのだと思います。
事実、死は生き物にとってイチバン回避したい危険なわけですから、都合の悪い事実は忘れてしまったり、嫌なことからはどんどん逃げてしまってもいいように思えますが、
ただそれでも、心の中には、そういう嫌なものへと自分を立ち向かわせて克服させようとするような働きもあるわけで、
そういうことを考えても、「死にたい」という気持ちは、「新しい自分へと成長したい」という気持ちの裏返しになるのかもしれません。
とはいえ、実際に死んでしまっては元も子もないので、あくまで死ぬのは自分の中の価値観とか考え方じゃなきゃダメなのですが、
「死にたい」という気持ちが絶対的にダメなものかというと、決してそういうわけでもなく、乗り越えることさえできれば得るものも大きいのかなあって思ったりします。