一度で正解に辿り着こうとしない

アメリカ歴代の大統領ランキングで、だいたい上位のほうにいるアイゼンハワーという人気の大統領がいるのですが、

彼の言葉に「計画そのものには意味がない。計画し続けることに意味があるのだ」というものがあって、これってすごく大切な考え方だよなあって思うんですね。

まあ、正確には違うかもしれません。

でも、意味合いとしては、だいたい合っているはずです。

 

僕らは義務教育を受けてきたせいか、テストを受けるのと同じように、一度で正解に辿り着こうとしてしまう傾向があるんですよね。

さっきの言葉でいえば、計画そのものの力を過信してしまうわけです。

でも、現実の仕事なんかだと、それで上手くいくことなんて、ほとんどありえないんですよね。

というのも、論理的に正しい答えというのは、一つに絞られてくるので、みんながそこに殺到して飽和したりするからです。

なので、理屈がいくら正しいとしても、自分の計画通りに物事が運ぶことなんて「10回やって一度あるくらい」の話だったりします。

 

そこで大事になってくるのが、「計画を修正し続ける」ということなんですよね。

なんとなく上手くいきそうだと思ったら、とりあえず可能な限りで試してみるのです。

そして、全くダメだったら別の案を試していけばいいし、可能性が見えたなら結果をもとに改善していけばいいわけですよね。

それとは逆に、一度で正解に辿り着こうとすると、いつまでも考え込んでしまって行動に移せないか、間違った方向へ走り続けてしまうかのどちらかに陥ってしまうわけで、やっぱり、この方法には無理があります。

 

おそらく「一度で正解に辿り着こう」っていうのは、早く成果を挙げたいという「結果」に根ざした考え方なんだと思います。

まあ、仕事ですから結果を求められるのは当然でしょう。

ただ、僕が言いたいのは、「それが行き過ぎるのは良くない」ってことなんです。

だから、「正解に少しずつ近づいていく」という「過程」についても、僕らはもっと大切にするべきで、そういう態度を取れるようになったとき、本当に意味で、計画を修正し続けられるようになるのかなって思いました。

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