書きたいことは文章を書きながら考えよう

Think clearlyという本の第1章には、文章執筆について、こんなことが書いてあります。

 

あなたにこっそり、「文章を書くための最大の秘訣」をお教えしよう。たとえあなたが文筆業にたずさわっていなくても、この知識は役に立つ。

その秘訣とは、何を書くかというアイデアは、「考えているとき」にではなく、「書いている最中」に浮かぶということだ。

ロルフ・ドベリ(2019-04-05). Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法(Kindleの位置No.423-426).サンマーク出版.Kindle版.

 

これは至言でしょう。

やっぱり、自分の伝えたいメッセージって、ただ考えてるだけでは出てこなくて、なにかの出来事をきっかけにパッと思いつくものなんですよね。

だから、自分の書きたいことを見つけるためには、思いつく限りの言葉を書き出していって、その中から「そういえばこういう話したいんだよなあ」ってかんじで探していくのがコツなんです。

 

で、そういうことに気づく前は、僕も最初からテーマを決めて、いわば一筆書きのように文章を完成させていくことばかり考えていたのですが、

あるときから「とりあえず書き出していったほうが早い」ということに気づいて、それからは、まず思いついた言葉をひたすらキーボードで打ち込みまくって単語の羅列のようなものを作り、後から読める文章に整えていくというかんじで書くようにしています。

 

この方法を実行するに当たっては、やっぱり、ある程度のタイピング速度が必要になってくるんですよね。

というのも、素早く入力できないと、頭の中に浮かんでくる考えが消えちゃいますから。

まあ、タイピングできないという人は、フリック入力でもいいですし、音声入力にするとか、あるいは声に出して音声メモを取るのでもいいかもしれません。

僕は自分が慣れているということもあって、タイピングするのが一番だと思っていますが、細かい部分は人それぞれで自分にあったやり方を採用すればいいと思います。

 

ちなみに、僕の個人的な疑問なのですが、昔の文豪たちはどうやって執筆していたんでしょうかね?

いまのようにパソコンやスマホがない時代は、原稿用紙にペンで直接文字を書いていたわけで、これだと「浮かんだ言葉をひたすら書き込んでから修正していく」という方法が取りづらいじゃないですか。

もっと言えば、紙自体が貴重で、メモ書きのために雑に扱えない・ムダにできないという時代もあったわけですよね。

だから、そういう時代に執筆していた人は、ものすごく時間をかけて書いていたか、あるいはすごい天才だったかのどちらかなんだろうなって思いました。

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