いつまでも結果が出ない原因は「現実逃避」にある

世の中には、すごく頑張っているはずなのに、どういうわけか上手くいかない人がたくさんいます。

「何年も勉強しているのに、いつまで経っても試験に合格できない」とかですね。

ちなみに、これは決して他人事だと思っていなくて、僕自身もそういうことがあったし、これから先、そういうふうになって苦労することがあるかもしれません。

じゃあ、なぜ上手くいかないのか?

もちろん、その原因はいろいろあるのでしょうが、そのうちの一つが「現実逃避の繰り返しパターンにハマってしまっている」というところにあると思うのです。

 

その「繰り返しのパターン」というのは、例えば、以下のようなものです↓

  1. 挑戦する
  2. 壁にぶつかる
  3. 現実逃避する
  4. 心が回復してくる
  5. 1へ戻る(以下繰り返し)

この流れを何度も何度も繰り返しているから、いつまで経っても上手くいかないのではないか?と、最近、ある人を見て、そう思ったわけです。

 

で、この説に対して、「いや、繰り返しているなら流石に気づくでしょ…」なんて思う人もいるかもしれません。

ただ、これら1~4のそれぞれのステップが1ヶ月単位とかで起きているとしたらどうでしょうか?

たぶん、自分が同じ行動をループしていることに、なかなか気づけないんじゃないかなって思います。

というのも、人間は、空間的な感覚は強くても、時間に対しての感覚は弱いからです。

なおかつ、同じ行動をループしているとはいえ、その中身は時と場合によって微妙に違っているわけで、それが数ヶ月単位のサイクルになるとわからなくなるのも無理はないでしょう。

 

では、そのループから脱出するために僕らができることは?というと、それはやっぱり3つ目の「現実逃避する」という部分を直すことにあると思うのです。

実際、なにか新しいことに挑戦して、壁にぶつかることは仕方ありませんし、何をするにも失敗というのは避けて通れませんからね。

よって、壁にぶつかったとき、たとえ解決の方法がわからないにしても、逃げずに戦い続けられるようになる必要があるわけです。

 

じゃあ、現実逃避しないために、僕らはどういう対策を取るべきなのでしょうか?

それを考えるに当たって、まず問題となるのは、「僕らが現実逃避するとき、その自覚が全くない」というところにあると思うのです。

対策しようにも、自分がやっていることに気づけなければ、なにもできませんからね。

だから、まずは自分の行動パターンに気づくことが重要なんじゃないでしょうか。

  • どんなとき、
  • どんなふうに言い訳して、
  • どんなことをして現実逃避するのか、
  • そして、その結果どうなったか?

こういったことを記録していく必要があると思うのです。

 

例えば、なにか都合の悪いことが起きたときに、「1日くらい休んだって大丈夫でしょ」なんて言って、Youtubeを見たりゲームをしたりするとか、「自分は悪くない」なんて言って、相手の愚痴を言い続けているかもしれません。

とにかく、そうやって自分の過去の行動を繰り返し反省していくことでしか気付けるようにならないと思うのです。

そして、そうやって、「自分が現実逃避しているんだ」ということを自覚できたら、もうほとんど成功したようなもので、あとは逃げずに生産的にいられるように少しずつ訓練していくわけですね。

 

ただし、「ちょっとずつやるくらいなら後でまとめてやろう」みたいなことは考えちゃダメです。

それこそまさに現実逃避にほかならないし、全部を一度に解決しようとすると、たぶん失敗するので、ちょっとずつでいいから自分にできることをやるように習慣を作っていきましょう。

 

ちなみに、社会心理学・精神分析学の研究者であるエーリッヒ・フロムは、「性格を変えることは可能である」というふうに言っています。

ただしそれは、

  1. 自分が苦しんでいることを理解している
  2. 苦しんでいる原因を把握している
  3. 苦しみを解決する方法を知っている
  4. 生活習慣を変える

という以上の過程を経なければいけない、ということも話していて、

だから、自分の人生を変えようと思ったら、「現実逃避する」という行動のみでなく、長年培われてきた逃げるという習慣までも変える必要があるのだろうなあって思いました。

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