インターネットによって消える3つの境界線まとめ

未来に先回りする思考法

「未来に先回りする思考法」という本を読みました。

今日はこの本の復習ということで、
自分が面白いと思ったところをまとめていこうと思います。

 

今回はインターネットの登場によって

①国家と企業
②社内と社外
③自分と他人

という3つの境界線がなくなっていくだろうという話をします。

 

ではそれぞれ個別に説明していきますね。

 

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①国家と企業

 

国家というのは国民から税金を集めて公共事業を行うことが主な役割の一つになります。

しかしながら、インターネットの普及によって民間企業の提供するサービスが徐々に公共事業と同じような役割を持つようになってきています。

 

その一つの例がGoogleです。

 

以前は何かを調べようと思ったら図書館に行って本を探すしかありませんでした。

しかしGoogleの検索エンジンが当除して以来、
インターネットを用いて世界中のあらゆる情報にアクセスできるようになっています。

つまり図書館という公共事業と同じサービスをGoogleが提供しているということです。

 

グーグル、インド事業を大幅に拡大 鉄道駅の無料Wi-Fiや気球を使ったインターネット接続など

 

また↑の記事のようにGoogleは無料Wi-Fiを配布して情報インフラを整えるという事業も行っています。

このように以前なら公共事業といて国がやっていたことを現在では民間企業がやるようになってきています。

 

他にも例を挙げるとすればFacebookがあります。

僕たちは戸籍謄本や免許証などの身分証を使うことで、いちいち調査されなくても自分のことを証明できるようになってますが、これに近い機能をFacebookが果たすようになってきました。

 

最近ではFacebookのアカウントを使うことでログインできるサービスが増えてきていますし、就職活動でいえばFacebookアカウントの情報を参考にして学生を選考する企業も出てきています。

 

このように国民の利益になるサービスを提供するということにおいて、政府と民間企業の差がなくなってきています。

 

国家(政府)は国民からの税金を使って公共事業を行い、企業はビジネスで得られる利益を使ってそれに近い事業を行うようになってきたということです。

そしてスピードについていえば、いちいち法律などを整備する必要がある国家よりも、競争にさらされている企業のほうがはるかに勝っています。

 

今後、GoogleやFacebookといった大きなグローバル企業と国家・政府との境界線はどんどん消えていくでしょう。

 

②社内と社外

 

インターネットが普及したおかげで人は土地に縛られる必要がなくなりました。

これにより仕事の仕方にも大きな変化が生まれました。

 

以前なら何か一つの事業をするためには様々な役割・能力を持った人たちが同じ場所に集まって一緒に仕事をする必要がありました。

しかしクラウドソーシングなどを活用すれば、
得意なことは自分でやって苦手なことは外注するという働き方が可能になります。

 

つまり大量の社員を自社内で抱え込むことなしに、膨大な量の仕事をこなすことができるようになったのです。

 

すでにアプリ開発の分野なんかでは運営企業は数名しかいないのに開発にかかわった人は100人以上というケースもあるそうです。

 

今後、このクラウドソーシングが発展していくことで自社と他社の境界線がなくなっていくでしょう。

 

インターネットの普及によって「社員」という概念も消えていくのではないか、と思います。

 

③自分と他人

 

インターネットのすごいところは「集合知」を可能にしたところにあります。

自分が知らないことでもスマホで検索してWikipediaなんかを見れば簡単に答えが見つかっちゃうわけです。

手の平の中に全人類の知識が詰まっているようなものですね。

 

このように世界中のあらゆる情報に簡単にアクセスできるようになったおかげで、
自分の知識と他人の知識の線引きが難しくなりました。

 

またFacebookやTwitterなどのSNSができてから、以前よりもプライベートな情報が共有される傾向になってきています。

 

今後コンピュータが小型化されてあらゆるものがインターネットに接続するような未来がくれば、常に自分の情報がネットにアップロードされて、他人と自分の境界線があいまいになっていくでしょう。

 

つまり「プライバシー」というものがなくなっていくというわけです。

 

「いや、プライバシーにかかわる情報はネット上で公開なんかしないよ!」

と思う人も多いかもしれません。

 

でも、
・位置情報を公開することで利用できる地図アプリ
・自分の体の情報を公開して適切な診療が受けられるサービス

などの登場により、個人情報を公開することのハードルが下がってきていることは確実です。

 

公開することのメリットが大きくなってきている以上、
プライバシーという概念がなくなるのも時間の問題でしょう。

 

まとめ

 

現在の社会システムが作られたのは、さかのぼれば明治時代になります。

当時は効率が良かったシステムでも100年もたつと時代に合わなくなるのは当然ですよね。

 

インターネットを代表とするテクノロジーの進化により、
今まで常識とされていたこともどんどん変化していくことでしょう。

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