もう随分前のことですが、母がスマホを新しくしたので、それまで使っていたiPhoneが余ることになったのですが、
データを初期化すれば他の人の端末として使えるので、僕が「じゃあ、おばあちゃんがスマホを練習するのに使えるね」と提案したところ、
母もそんなことができるとは思わなかったらしく、「それはいいかもしれない」「本人が乗り気なら使わせてあげよう」という話になったんですね。
祖母は普段ガラケーを使っているのですが、どうやら以前からスマホにも興味を持っていたようで、早速、本人の使いやすいようにあれこれ設定してみました。
まあ、SIMカードは挿していないので、WiFiの電波が届く範囲でしか使えませんが、家の中にいることが多い祖母にはこれで十分でしょう。
今まで通りガラケーも併用するわけですし。
で、「まずはLINEさえ使えれば十分だろう」ということで、それから一通り使い方を教えてみたのですが、
そもそも操作からして難しいようで、軽くタップしたつもりが長押しになってしまったり、なかなか一筋縄ではいきません。
結果として、現状ではLINEで電話をかける・応答することが限界のようで、ガラケーと変わらない使い方になっているようです^^;
まあ、こちらとしても「絶対に使ってくれ」というわけでもありません。
本人の気の向くままに練習してもらって、そのうち使えるようになってもらえれば十分です。
あるいは、使えなければ使えなかったでも全然構いませんし。
で、ここからは余談ですが、僕は、祖母に対して「人生の成功者だよなあ」と思うことがよくあります。
というのも、スマホの使い方を教えてくれる孫がいるわけですからね(自分でいうのもなんですが^^;)。
世の中には、「寝たきり老人」と言われる人や、孤独死なんて悲しい最期を迎える人がいるわけですが、少なくとも、僕の祖母はそういったことには縁がなさそうです。
本人によると、お金の問題や家庭の問題など、それまでの人生で大変なことはたくさんあったようですが、結果的に家族と健康に恵まれているわけですからね。
どれだけ成功したところで、こういったものが手に入れられなければ意味がないと思うのです。
僕は将来、祖母と同じように成功できるのか。
老人になったときは、祖母と同じようにわからないことを教えてくれる孫に恵まれるのか。
まあ、いまのところ、孫どころか子どもすらどうなんだろう?という状況なんですけどね^^;
とにかく、そんなことを考えていました。