ネーミングによって同じものでも違うものに見えるという話

「クラウドファンディング」という言葉が注目されるようになってから、もう随分時間が経ったように思うのですが、

いまだに「なんかすごく難しいことをやってる」とか、あるいは「怪しいんじゃないか」みたいに言っている人を見かけることがあります。

でも、ちゃんと確認すればわかるように、「クラウドファンディング」というのは、基本的には通常の商品販売とやっていることは変わりません。

 

例えば、「本の出版を応援してくれたら講演しに行きます!」とかを考えてみてください。

それっていうのは、講演料として稼いだお金を本の出版費に充てるのと、やっていることは同じなんですよね。

見かけは違うけど、やっていることは同じ。

 

だから、結局のところ、クラウドファンディングというのは、この「見かけが違う」という部分がミソなんじゃないでしょうか。

どういうことかというと、ちゃんと説明すれば普通にわかることを「クラウドファンディング」というネーミングによって、なんか響きの違う新しいものって印象にできるわけですよね。

だから、このネーミングを考えた人というのは、すごく頭がいいと思うのです。

 

こういった例は、実は、よく探せばいろんなところにあったりします。

パッと思いついたところだと、最近、「お笑い第7世代」みたいなネーミングで、若い芸人さんがテレビに出たりしていますが、あれも同じだと思うんですよね。

正直、他の世代には誰がいるのかとか、こっちとしてはサッパリわからないのですが、それでもなんか新しい感じは伝わってきます。

ネーミングした人は、霜降り明星さん?だったかと思うのですが、頭いいですよね。

 

あと、インターネット関連の企業とかも同じでしょう。

「ネット〇〇」みたいなネーミングで見え方は違っていますが、やっていることの本質は何も変わらず、既存の事業にネットを組み込んだだけですよね。

でも、ネットバブルのときはそれだけでお金が集まったそうですから、やっぱり見え方っていうのは大事だなあ…と。

 

で、最後に自分について話をすると、僕はネーミングが得意じゃありません^^;

それは単純にセンスがないだけかもしれないし、あるいは、さもなにか新しいことを見つけたかのように声高に叫ぶことに抵抗があるからかもしれません。

ただ、ネーミングというのは、人の認識を変える有効なツールであることに違いないので、できれば上手く活用していきたいと思う今日このごろです。

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