最近、よく思うのが、「長い文章って誰も読まなくなってきているよな…」ということです。
よく「若者の活字離れ」なんて聞いたりしますよね。
まあ、印刷物から電子媒体に移っているので、それはそうだと思うのですが、このことを「若者が文字を読まなくなった」って捉えている人がいて、それは違うと思うのです。
おそらく、きっと、いまの若者は、Twitterとかスマホのおかげで、昔よりも大量に文字を読むようになっています。
で、本質的に重要なのは、「長い文章ではなく、より細切れにされた文章しか読まなくなってしまった」ということだと思うのです。
例えば、1万文字のまとまった文章ではなく、140字のツイートを100個(合計1万4000文字)読む…みたいな。
文字の量としては多いんだけれど、細切れになった情報しか受け付けなくなっているってことが言いたいのです。
実際、僕も2000文字を超えるような記事とかになってくると、「よし!読むぞ」という覚悟が必要な気がしてしまって、後回しにしがちなんですよね。
あと、映画を見るよりもアニメを見てしまう…というのもあります。
映画って1時間・2時間とかの長さになってくるのに対して、 アニメは20分とかの長さなので、気軽に手を出しやすいんです。
そして、そういう細切れ現象がいたるところで起きているのが現代なんじゃないでしょうか。
つまり、どういうことかというと、
- 昔は、1本の作品をじっくり深く時間を掛けて楽しむことが主流だったのに対して、
- いまでは、何十本の作品を浅く広く手軽にサッと楽しむことが主流になってきている。
ってことです。
- 本を読むよりもTwitter
- 映画を見るよりYouTube
- 据え置きのゲームをじっくり楽しむより、片手間でソシャゲーをやる
結構前になりますが、「忙しい方のために完全放置でも楽しめるゲームになっています!」なんて宣伝していたスマホアプリのゲームがあったのですが、それを聞いたときに「それってゲームじゃないだろ^^;」って思ったんですよね笑
だから、とにかくそんなかんじで、「集中力いらない」「考えなくていい」「頭を使わない」「片手間で済む」っていう方向へと時代が流れているんだと思います。
僕としては「それってどうなの?」「正直よくないよね…」って感想を持ってしまうのですが、人が求めるものを与えることがビジネスである以上、そういう流れを無視することはできません。
人間はラクをしたい生き物なので、世の中にある商品やサービスというのも、自然と「頑張らなくていい」系のものへと進化していくわけです。
でも、それっていうのは、果たして僕らを幸せにしてくれているのかな?って思うんですよ。
すごく極端な例を挙げると、「宿題代行サービス」みたいなかんじですね。
テクノロジーが進歩して、素晴らしいものが時代を追うごとに、どんどん開発されていってますけど、それって本当に人類の幸福に貢献してくれているんですかね?
どう思います?