現在の自分の能力を信じてはいけない簡単な理由

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未来に先回りする思考法 – 佐藤航陽

 

この記事のタイトルはこの本を参考にネガティブな意味じゃなくてポジティブな意味でつけました。この本は主に未来予測の方法をテーマにしたものです。何回読んでも本当に面白いので、本当にお勧めです。Amazonでの評価もめちゃくちゃ高いし。

 

この本を書いた佐藤さんは20代にしてアプリ収益化の事業を立ち上げ、いきなりグローバル展開したすごい人です。でも事業を起こした最初は自分が成功するなんてとてもじゃないですが確信できなかったそうです。

 

ではなぜ、確信も持てないままにそんな大きなことができたんでしょうか?

 

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人は大きく成長する

それでもなぜ足を一歩踏み出せたかというと、自分の認識を信用していなかったからです。今の自分の狭い視野によって作られた認識のほうが「間違っている」と考えていましたし、今だってそう考えています。

…だそうです^^;

 

確かに大半の人はうまくいくかどうか考えるとき、自分の現在の能力だけを判断材料にしますよね。

 

でも人間というのは日々成長するものです。いま見えてこない景色でも、あと一歩踏み出せば見えてくるということだって十分あり得るのです。本書ではこのことを下の図を使って説明しています。

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それに経験がないだけであって、やればうまくいったということもたくさんあると思います。何事も「案ずるより産むが易し」です。

 

じゃあ逆に本当にできないことは?

じゃあ逆に本当にできないことってどんなことでしょうか?佐藤さんはそれについて「その人が想像もできないこと」だと答えています。

 

本書の例でいえば私たちは「四次元にワープできるか」を考えることなんてないですよね。無理やりに考えようとしてもやっぱり「物理的に・・・」とかいって真剣に考えることはできないでしょう。

 

これについては僕も納得です。僕も今の大学に合格できるなんて受験勉強を始めた当初は全く考えてもなかったです。でもそれは実現できました。

 

逆に言えば僕が受験生だったとき「ハーバード大学に行きたい!」みたいに海外に行きたいとは全く想像すらしませんでした。だから海外の大学には進学しませんでしたし、今に至るまで海外に行ったことはありません。

 

何を信じるべきなのか?

人間はどれだけ頑張っても未来を正確に判断することはできません。自分のことすらよくわかっていないんですから当然のことですよね。

 

じゃあ将来について考えるとき、何を信じて行動すればいいんでしょうか?

 

…それはパターンです。

 

「過去に自分が今考えてることと似たことが起きていて、結果はこうなった。だから将来は~なるだろう」といったようにパターンを信じて行動をするべきだということです。

 

ちょっとわかりにくいかもしれないので、僕の場合で説明します。さっきも話した通り、僕が受験生だった当時、現在の大学に合格するなんて全く信じられませんでした。

 

なにより実力が全然伴っていませんでしたし、模試の結果もD判定とかばっかりでした。それでも僕が諦めずに勉強を続けられたのはパターンを信じたからです。

 

パターンというのはこういうことです。僕の学校のデータによると、過去に僕と同じような学力の生徒が1年間頑張って勉強することで僕の志望校に合格した、という事実があるとのことでした。

 

だから当時の僕は「今の実力からは全く信じられないけど、先輩もできたんだから大丈夫だろう…」と考えて行動し、実際にそれでうまくいったんですよね。

 

過去のパターンを信じるということ

こういったことは皆さんにも経験があるんじゃないかと思います。

 

例えば結婚して子供がいる人であれば、子供が生まれる前は「自分に子育てなんてできるんだろうか?」と考えはしませんでしたか?

 

(・・・ということを結婚もしていない自分が言っているのですが^^;でも現在の僕がそう思っているからきっとみんなそうだと思います。)

 

それでも頑張りさえすれば僕にだって子育てできるだろうと思っています。なぜなら現在の自分の実力じゃなくて、過去のパターンを信じているからです。

 

ここでいう過去のパターンというのは僕の両親のことです。僕の両親も子供が生まれる前は現在の僕と(少なくとも子育てについては)変わらない状況だったろうけど、結果僕という人間をしっかり育ててくれました。

 

まとめ

・現在の自分の実力を信じて判断を下してはいけない。なぜなら人は大きく成長するから。

・本当に信じるべきは自分の実力よりも過去のパターンである。

 

…ということです。何かに不安を感じている人は先例をたくさん集めて自分を納得させるといいかもしれませんね^^

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