お金によってゲーム化された社会

  • 2024年2月10日
  • 2024年2月10日
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相変わらず家でダラダラYoutubeを見る習慣を断つことができず、時間を浪費し続けている僕なわけですが、そんな中でも時たま興味深く面白い動画に出会うこともあり、以下の動画の話にいろいろ考えさせられるところがあったので、感じたことをメモしておきたいなと思います。肝心の内容は31分あたりからのお金の話の部分。

僕なりに要約すると…

  • 資本主義というこの社会の枠組みが、あらゆる仕事を「お金を稼ぐゲーム」にしてしまった。
  • 僕らはそのゲームの勝者になるために必死に頑張るのだけど、所詮は人間的な成熟とは関係のない「ある種のゲーム」でしかないため、勝つにしろ負けるにしろ、結局は虚しくなってしまう。
  • このゲーム化された枠組みから逃れるためには、売上や利益といったゲームスコア(数字)ではなく、各個人によって異なる仕事の意味・価値に着目し続ける必要があり、それには相当な意志力が必要になる。
  • 岡田斗司夫さんいわく、お金とのおすすめの付き合い方は「お金を面白がること」である。

…といったかんじでしょうか。

僕自身、会社では「他社からシェアを奪い、いかにして売上を早く伸ばすのか?」ということを毎日毎日考えさせられるわけで、まあ、それが仕事だから仕方ないのですが、社会人になってもうすぐ3年目を迎える身としては、流石に飽きてくるところがあります。「売上が上がって成功したからといって、それが何になるんだろう」という虚しさを感じるというか…。

ひとつ考えられる対処法としては、盲目的にこのゲームに乗っかり続ける・夢中になって遊び続けるということなのでしょうが、岡田斗司夫さんの話にも出てきた通り、人間は合理(理性)によって非合理(感情)を動かすことができないわけで、そういうやり方には無理があります。まあ、たしかに毎日毎日少しずつ訓練することで、理性によって感情を屈服させることもできるかもしれませんが、そういう努力自体があまり合理的ではないように思います。

じゃあ、盲目的にお金のゲームで遊び続けられないからといって、「会社を辞めて自分のやりたいことをやろう!」みたいな、一部のインフルエンサー的な人が言いそうな考え方もよくありません。僕らはお金を稼がなければこの社会で生きていけないわけで、お金を稼いで生計を立てる以上は、どこに行こうと結局は同じ虚しさと向き合う必要があるわけです。。。

じゃあ、どうすればいいのかというと、それこそが上記のところに出てきた「仕事の何に面白みを感じるのか?」「自分にとってこの仕事がいかなる意味を持つのか?」というゲームのスコアではない部分に注目することなのでしょう。目に見える数字を追い求めるのではなく、心で感じられるなにかを大切にしていくということです。

きっとこういう話をすると「それって感覚的でフワフワしていてよくわからない」「もっと具体的に何なのか教えてください」という人もいるでしょうが、それはあくまで「各個人によって異なる仕事の意味・価値」なのであって具体的に明示できない、あくまでも感覚的ななにかとしか言えないものだと思います。例えば「3人のレンガ職人」という有名な話があって、よく仕事のモチベーションを高める上のヒント的な位置づけで使われるのですが、その話を聞いて「これからは自分も同じように社会のため・世の中のために働こう!」みたいな崇高な目的を掲げたところで、そんな簡単に人間が変わるわけがありません。理想モデルとされるレンガ職人は、あくまで歴史に残る大聖堂を作っているという実感があるからこそ、実際にモチベーション高く働けるわけで、形だけ真似しても無駄です。

繰り返しになりますが、このゲーム化された資本主義から自由になるためには、心で感じるなにかを見つけ出す必要があるわけです。だから「世のため・人のため」的な崇高なものじゃなくても、具体的な良い例が思いつきませんが、「なんとなく気分が良くなるから」とか、そういったいわゆるしょーもないことでいいと思うんですよね。同様に、岡田斗司夫さんが「お金を面白がる」というひとつのお金に対する付き合い方を提示してくれていますが、これも実際に面白さを感じられるからこそ言っているわけで、ただ受け売りにするのではいけません。

P.S.

久々にブログ更新になりました。こっちは更新できていませんが、PCやスマホには今回のような日常で感じたことがあれこれ書き散らかされていて、それをこのブログにあげてもいいかなと思ったりするのですが、読み返すとそんな面白くない内容ばかりなので結局そのままになって更新できないまま今に至るわけです…。なんか「これ面白いから書こう」って考えているとき、頭の中にあるときはすごく面白い話なんですけど、いざこうやって文章にしてみると途端につまらなくなるのが悲しいところですね。

ちなみに、さっきのお金の話ではありませんが、僕自身も「面白がれる」ということを大事にしたいなと思っていて、日常の何気ない一コマを抽象化し、他の出来事と関連付け、そこから面白い物語を見いだせるような創造力を身につけて磨いていきたいです。道端に落ちている小石を面白がれたら人生楽しいだろうなと思うので。。

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