締め切りに頼った努力ではダメ

ここ数日で、ようやく学業というか、自分の研究でやるべきことに一区切りつきました。

まあ、まだ厳密には終わっていないし、まだまだこれからな部分もあるのですが、研究内容を審査してもらうにあたって、そこに通す結果が出揃ったようなかんじになります。

締め切りの都合上そっちを優先するようにしていたので、12月に入ってからは毎日規則正しくやるようにしていた仕事、つまりは日課が放ったらかしになってました。

なので、今日から少しずつ、その習慣を取り戻していけたら…と思っています。

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それで、締切に追われていて思ったのですが、やっぱり一気にガーッとやるのは良くないですね。

もちろん締切は、それはそれで必要なものなんですが、そこに追われる前提の努力を続けたところで、いつまで経っても実力が身につかないような気がするのです。

たしかに、締切という外部の力を使うことで、僕みたいな怠け癖のある人間でも、ある程度は強制的に努力できるようになるわけですから、そういう意味では、締め切りが設定されているのは、有り難いことのような気がします。

ただ、それが過ぎた後については、必死こいて頑張った反動なのか、燃え尽きてしまって全く努力しなくなってしまうんですよね。

自分の意思ではなく、締切という自分ではないものに頼って自分を追い込んでいるわけですから、そうなってしまうのも当然でしょう。

なので、締切を使って自分を追い込むというのは、ある意味、ドーピングを利用するのと似たようなものなんじゃないでしょうか?

ドーピングすれば肉体が強化されて、簡単に良い成績を残すことができますが、日常的に薬物に頼るようになると、最初は影響が感じられなくても、次第にダメージが蓄積されて、身体はボロボロになってしまいます。

それに、なによりも注意すべきは、楽に結果を出す方法を一度でも知ってしまうと、そこに頼らずに自分自身の力だけで頑張ることが難しくなる…ということなんですよね。

そういえば、これを書いていて思い出したのですが、最近、エナジードリンクの飲み過ぎが原因で、若いのに内蔵を悪くする人がすごく多いそうです。

あれも、カフェインのおかげで集中力が増すわけですが、常用するようになってしまうと、「もうそれがなきゃ仕事にならない…!」といったかんじで依存症みたくなってしまうのでしょう。

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ということで、同様の理由から、締め切りを利用して自分を追い込む方法は、なるべく使わないほうがいいんじゃないかなと僕は思うわけです。

「締め切りがないと努力できない」ということは、言い換えれば、締め切りの直前にしか頑張れないということですよね。

そんな短期間の努力では、できることにも限界があります。

そして、一度でも「締め切り依存症」になってしまったら、そうやって自分をすり減らしてなんとかする方法から抜け出すことが難しくなってしまいます。

なので、やっぱり最終的には「毎日コツコツと少しずつ地道にやっていくしかないんだ」という結論に(ありきたりですが)なってしまいます。

締切のような「自分ではない他のもの」に使われるのではなく、自分の内側にある自発性を毎日少しずつ強化していくということですね。

そのためには、毎日絶対にできることを、他のなにものでもなく自分自身で決めた上で、それを毎日絶対に実行していくしかありません。

最初は辛くとも、次第にその行動に慣れていって、少しずつ楽しいと感じられるようになり、最終的にはやめると物足りなくなる…というのが理想的です。

もちろん、結果を出す上で「好きなことだけやる」というのでは話になりませんから、最初のうちは、ある程度の我慢が必要になります。

でも、だからといって、最初からあまりにも無理なことを自分に課すと、その努力が続かなくなってしまうわけで、成果と継続のバランスを上手く見極めつつも、なんとかやりくりしていくしかありません。

それは、とても時間が掛かることなのですが、長期に渡って成長し成果を上げ続けるためには、この方法しかないんじゃないでしょうか。

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複数の人間が一緒になって働く以上、締切というのは絶対に必要なものです。

みんながみんな、自分のタイミングで仕事をしていたら、いつまで経っても終わるものが終わりませんからね。

ただ、だからといって「締め切りに追われないと頑張れない」という態度ではいけません。

誰かに動かされるのではなく、自分から能動的に動けるのが成功する人間です。

なので、基本は、毎日コツコツと自分の力で頑張って、最後のプラスアルファで締め切りを利用するという態度が良いのではないかと思います。

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