FIREについて思うこと

最近、FIREという言葉をよく聞きます。

FIREとは”Financial Independence, Retire Early”の頭文字をとった言葉で、直訳すると「経済的自立と早期リタイア」という意味だそうです。

ただ、これって実現できるかどうかはおいといて、もし実現できたとしても、これをゴールにしちゃいけないと思うんですよね。

早期リタイアすること自体は全然構わないのですが、早期リタイアして何もしないということになると、やっぱり退屈ですし、生きている実感が湧かなくなってくると思うんです。

実際、僕は休学中にビジネスを起動に乗せて、ある程度の生活費が得られるようになったとき、それこそFIREに近い状態だったと思うのですが、全然楽しくありませんでした。

好きな本読んで、ネットサーフィンして、好きな映画を見て、散歩して…みたいなかんじでしたが、楽しいのは最初のうちで、しばらくすると「自分って何のために生きてるんだろう?」みたいな状態になってくるわけです。

ちなみに、母の知り合いに銀行員の方で、50歳で早期退職された方がいるのですが、退職後、夫婦揃って鬱病になったそうです。

で、その話を聞いたとき、「たぶん僕と同じようなことを考えたんじゃないかな?」と思いました。

なので、FIREというのは目標としては良いと思うのですが、そこをゴールにしちゃいけないということです。

嫌々お仕事している状態はダメなので、そこから脱出できるよう頑張ることは良いことなのですが、むしろ、本当の困難はそこから始まるわけですね。

経済的に自立して初めて僕らは「自分は何がしたいのか?」という実存的な問題に立ち向かわされることになるのです。

だから、間違っても「面倒くさいことをやりたくないから」とか「しんどい思いをしたくないから」という気持ちでやっちゃいけないんじゃないかなって思います。

たぶん、面倒くさいとかしんどいっていうのは、僕らが生きていく上で、すごく重要なことなんでしょうね。

ということで、なんか取り留めのない話になりましたが、今日は以上になります。

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